朝から鬱

　マンションの玄関まで出ると路面は濡れているものの雨は降っていなかった。
止んだのか。
今日はにゃんこたちいるかなと思いながら、一歩踏み出す。
二歩、三歩と踏み出すとパラパラと冷たいものが……
また降り出したか。
でもまだ傘を差すほどじゃ……
と思った瞬間、雨はボタボタになり、あっという間に土砂降りにorz
もう濡れてしまったが傘を差す。
公園を迂回してショートカットの路地も使えず遠回りして駅へ。
当然、0にゃんこ。
　駅のホームに降りたら何故か見慣れない制服を着た女子高生の団体が。
何事!?
とにかくこれでは満員電車が押しくらまんじゅうどころか圧死者が出るデストレインになりそうだ。
「何これ!?」
「うっそー」
「信じられへん」
「ありえへん」
「あたし初めてや、こんなん」
「痛い! 痛い!」
「もうこれ以上入れへんて!!」
「や～め～て～」
なんか後半がヱ■小説のセリフみたいに聞こえそうだが、はっきり言ってそれどころではない。
しかも、経験上、次のターミナル駅では降りる人より乗ってくる人の方が多い。
反対側のドアが開いて無理矢理、押し込むように乗車してくる人、人、人。
そんな時点でバカなひとりの女子高生（制服が違うので団体とは無関係）が、閉まっている扉の方から開いている扉の方へ移動しようともがいていた。
いや、ここで降りるんだったら最初からもっと奥に入っておけよ。
当然、乗ってくる人の圧力で扉どころか中央までもたどりつけずアウト。
まあ非常に混んでいる通勤時間帯+謎の女子高生集団+外は雨（ようするにみんな傘を持っている）という悪条件は素人にはお勧め出来ないな。
　改札を出て地上に出ると雨は止んでいた。
くたくたになった体に鞭打ち会社に向かう。
最後の信号に捕まり信号待ちをしていると雨がまたパラパラ。
追い掛けてきてる?
今度はさっさと傘を差す。
あと少しだったのに……
なんかもう鬱。