長かった
星をさがして (トクマ・ノベルズEdge)
著者:張間 ミカ |
ようやく読了。
とにかく情報量が半端なく多い。
豊かな情景描写と人物(?)描写に圧倒される。
ストーリー自体は星が好きな魔女ガートルードが夜の神ノクスの協力を仰ぎ星の部屋(ようするにプラネタリウム)を作り星が好きだという事を再確認する話なのだが……
人間と妖精が共存する樹上都市ペリド、ありきたりだが個性豊かな妖精達、交通手段としての翼竜などなど、とにかく精緻な描写に飲み込まれてしまう。
ガートルードはまだ若いけど優秀な魔女で妖精とも仲が良い。
でもかわいいだけじゃなくて、いろいろと邪悪なところが(笑)
禁書を手に入れるために泥棒の片棒を担いだり、星の部屋を作るためにカツアゲのカツアゲをしようとしたり(爆)
それと前半で所々に出てくる軍人の青年とアンジェリカという少女が伏線になっていて、後半、ガートルードの過去が明かされる。
結構、重い。
またその過去にかかわる軍人コンビが重いんだ。
この二人のおかげで単なるお気楽ご気楽な話になってないところがまた良いのだが。
最後はちゃんとハッピーエンド(?)になることはなるが、この二人に関しては……
まぁ、がっつり読みたい人に薦められる本ということで。
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