甘栗家事件
忙しかったのと雨で今日はずっと事務所に籠もりきりだった。
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天霧家事件 (創元推理文庫)
著者:太田 忠司 |
をまだ買ってないので、帰りに駅前の書店へ。
ところがこの書店、『玄武塔事件』まで揃ってるのに『天霧家事件』が置いてない。
『黒後家蜘蛛の会』も5巻まであるし、加納朋子の『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』も置いてるのに……
仕方ないので、雨の中、例の書店まで足を伸ばす。
いくらなんでも、こっちなら置いてるだろうと。
無事『天霧家事件』をゲット。
でもここは加納朋子の『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』が置いてなかった。
『黒後家蜘蛛の会』も何故か4巻までしかないし。
まぁいい。
と言うわけで
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甘栗と金貨とエルム (角川文庫)
著者:太田 忠司 |
を読了。
生まれてすぐに母親を亡くし私立探偵の父親と二人暮しだった甘栗晃は、その父も交通事故で亡くしてしまう。
天涯孤独となった彼は父の葬儀の後、部長を務めていた美術部に退部届けを出し、高校にも退学届けを出す。
しかし、彼の事を心配する友人達の働きかけで、退部届けも退学届けも担任教師預りになり、夏休みの間にじっくり考えるように言われる。
そして父の事務所を整理しているところへ、12才の少女・淑子がやって来て晃の父に依頼した母親探しを引き継ぐように強要される。
いやいや始めた探偵業だったが、そこで晃は父が何故この依頼を受けたのか、そして知らなかった父の過去に触れる事になる。
年寄り臭くてクールを装っている甘栗くんだが、年上の藤森さんにときめいたり、聞き込みでてんぱったりとまだまだ少年らしさが残ってる。
何しろ会話文では「俺」の一人称が地の文では「わたし」なのと、自分でも父親と二人暮しだったせいで、結構、古風な言い回しや古い映画や小説の知識が身に付いているという自覚があり、地の文だけだと本当におっさん臭い。
「困った時は口笛を吹け」だし(笑)
でも「轟轟戦隊」とか年相応の単語にも笑った。
あと『カッサンドラの嘲笑』に収録されている短編で甘栗くんが藤森さんを手伝ってた理由もわかる。
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コメント
藤森さんのシリーズが好きなので甘栗くんも
面白く感じました。
続刊が出たら買います!
投稿: ユキノ | 2010年3月 3日 (水) 00時03分
つ『甘栗と戦車とシロノワール』
たぶんハードカバーだけど。
投稿: さいだ | 2010年3月 3日 (水) 09時07分