科学と魔法が交差する時
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笑わない科学者と時詠みの魔法使い (HJ文庫)
著者:内堀優一 |
幼い頃、母親の死に直面し、それ以来、感情を顔に出せなくなってしまった大倉耕介は、母親影響もあって大学で物理を学んでいた。
しかし金銭的な理由からアパートを追い出され、大学に居続けるのが困難になり、担当の教授に退学届けを出しに行ったところ、教授からある条件付きでただでマンションに住めるという話をもらう。
その条件とは教授の知り合いの魔法使いと同居するというもの。
断る理由もないので引き受けたのだが、その魔法使いというのがまだ中学生くらいの少女・咲耶だった。
しかも彼女には命に関わる重大な秘密があった
という感じ。
話自体は一応、完結しているがまだ第1巻という感じで、いろいろと伏線が引いてある。
評判がよければ続きが出るだろう。
タイトルに「時詠みの魔女」とあるが、咲耶は未来予知を行う一族の末裔で儀式を行う事で未来を予知出来るのだが、命がけの危険な儀式になるので主人公達は咲耶を守るためその儀式自体を執り行わせないようにするのが目的になる。
主人公の耕介はなんとなく無表情な物理学者ということで福山雅治演じるガリレオを連想したが、主人公と言う事もあり内面描写がされているので、普通の人という感じがしてしまう。
一応、魔法すら論理的思考で応用する(実行するのは咲耶だが)様はいかにも科学者という感じだが。
咲耶視点ですすめれば無表情万能キャラになっていたんだろうなぁ。
耕介の親友で私立探偵の須崎というのが出てくるのだが、彼の所属する探偵事務所には特殊な能力を持った人がいろいろいるらしいので、続刊があればその辺も出てくるのだろう。
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