白面の者
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舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)
著者:野崎 まど |
理工学部の院に進んだ舞面真面(まいつら まとも)は本家の叔父から頼みたいことがあると言われ、5年振りに本家へと赴いた。
そこで叔父の娘で大学で民俗学を学んでいる水面と、興信所の三隅という男と共に、曾祖父の舞面被面(まいつら かのも)の遺言書の解読を頼まれる。
「箱を解き
石を解き
面を解け
よきものが待っている」
そう書かれただけの遺言書に舞面に伝わる「心の箱」という金属の箱と、舞面家の地所に置かれた「体の石」と呼ばれる大きな立方体の石。
ならば面は何を指し示すのか? と考えた真面たちの前にみさきと名乗る尊大な狐面の少女が現れた。
やっぱりこの人の書く話はおもしろい。
もともと
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死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)
著者:野崎 まど |
を買ったのだが、
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[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)
著者:野崎 まど |
の作者と知り、もう1冊この『舞面真面とお面の女』というのが出てると知り、買って先に読んだのだが……
いやぁ、思わず白面の者という単語が頭に浮かんだ。
追記(というかどうでもいいこと):ヒロインは水面ちゃんだよね、これ。
と言いつつラストシーンでちょっと自信がなくなってきた。
はっ、この後の展開で水面が
「私は人間をやめるぞ! 真面ーーーーッ!!」
とか言いながら狐面を被るシーンがッ!!<ないない
さらに追記:どうも作者のことをミスターどんでん返しと呼んでいる人がいるようだ。
確かに『[映]アムリタ』では青春小説と思わせてラストでホラーになっていたし、今回もミステリーとしてオチまでついて、その後でさらに伝奇小説になってしまう展開は凄い。
『死なない生徒殺人事件』なんてタイトルからしてワクワクしてしまうじゃないか。
今度はどんなどんでん返しがあるか楽しみだ。
三度追記:そういや『っポイ!』って読まなくなっちゃったよなぁ。
まだ続いているのかと思ったら、完結したんだ。
10年ほど前に山下智久でドラマ化されていたのか。
信じられんな。
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