無敵鋼人七瀬かりん
日曜は仕事で潰れてほとんど本を読めなかった反動か、今日は2冊読んだ。
まぁどちらも読んでいる途中だったから読み終わったというのが正確か。
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空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)
著者:本田 誠 |
帰りの電車で読んでいたやつ。
ようやく読了。
空想病は日常でもはた迷惑なものだという話(笑)
エヴァネタ、メタルギアネタ(でも実際はランボーかコマンドーばりのアクション)、そして景のロリコン疑惑(笑)
なんか次の4巻が最終巻らしいのだが。
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虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)
著者:城平 京 |
涙はない~涙はない~明日に微笑みあるだけ~
ではなく、今回は推理ものではなく、虚構から生まれた怪異を虚構で殺すというもの。
物の怪たちにより怪異の調停者へと選ばれ片目と片足になった少女・岩永。
人当たりはいいけどちょっと頼りなさそう青年なのに、ある理由から怪異から恐れられている九郎。
岩永の猛烈アプローチで付き合うことになった九郎だが……
九郎の元カノの紗季は警察官になって地方都市へと赴任していたが、そこで都市伝説「鋼人七瀬」と出会ってしまう。
父親殺しの汚名を着せられ地方都市でほとぼりを冷ましていたところで事故死してしまったアイドル七瀬かりん。
その死に様は、雨の廃墟で倒れてきた鉄骨に顔を潰されて死んだというもの。
そんな彼女の幽霊が生前の胸を強調したステージ衣装に身を固め、自分の顔を潰した鉄骨を振り回して人を襲っているという都市伝説「鋼人七瀬」
その頃、岩永もその都市でひっそり暮らす怪異たちから「鋼人七瀬」退治を依頼される。
てな感じの話なのだが、ここで登場する「鋼人七瀬」は超常の存在ではあるのだが、七瀬かりんの幽霊ではなく、「鋼人七瀬」という都市伝説によって生み出された怪異ということ。
『妖魔夜行』シリーズなどで人の想いこそが妖怪を生み出しているという設定があったが、あんな感じでネットで囁かれる「鋼人七瀬」の都市伝説こそが、「鋼人七瀬」を実在させているというもの。
虚構から生み出されて実在する存在。
これに対して岩永は「鋼人七瀬」は存在しないという虚構を構築することで、実在する「鋼人七瀬」を消し去ろうとする。
しかも、岩永たちは「鋼人七瀬」が存在するようしむけた黒幕がいることを知っていて、ネット上での攻防がその黒幕との対決にもなっているという二重構造である。
『名探偵に薔薇を』とはまったく違ったものになっているので最初はとまどったが、こういうものもありかなと。
黒幕は敗れたが、まだ自分の目的を諦めたわけではないので続編が楽しみである。
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