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燦然!

超光戦士シャンゼリオン VOL.4 [DVD] DVD 超光戦士シャンゼリオン VOL.4 [DVD]

販売元:東映ビデオ
発売日:2004/09/21
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 『シャンゼリオン』は特撮ヒーローコメディだった。
主人公・涼村暁(すずむら・あきら)は、私立探偵。
偶然のことから、SAIDOCが開発したクリスタルパワー照射装置が破壊される現場に居合わせたため、クリスタルパワーをもろに浴びてシャンゼリオンへ変身する力を得る。
SAIDOCは、闇次元からの侵略にいち早く気付いた内閣調査室の宗方チーフによって設立された対ダークザイド(闇次元の怪人)組織で、ダークザイドに対抗するため様々な活動を行っていた。
シャンゼリオンは対ダークザイドの切り札として開発されていたもので、暁は人類対ダークザイドの戦いに巻き込まれたのだった。
とあらすじだけ書くと典型的なヒーロー物だが、登場人物が敵味方を通して酷い。
なにより主人公の暁の性格が、女と甘い物に目がないうえ、経済観念が破綻しているので、事務所の台所は火の車。
しかも彼女が30人くらいいるうえ、敵の女性幹部にストーカーされたりもした。
SAIDOCの速水克彦から「おまえには人を不安にさせる何かがある」と言われたこともあるが、裏を返すと女性の母性本能をくすぐるらしい。
「あぁ、この人は私がいないとダメなんだわ」という感じで。
しかもヒーローとしての自覚が、まったくないためヒーローマニアの敵(この話も酷かった)から厳しい指導を受ける始末。
宗方チーフも序盤でダークザイドの実在が証明出来ないからと、政府からの援助が打ち切られ、SAIDOCは経営破綻。
シャンゼリオンをサポートする3体のロボット・超光騎士と、基地であるクリスタルステーションは、宗方の屋敷を抵当に入れてなんとか完成にしたが、給料が払えないので隊員は速水とエリしか残ってない。
敵のダークザイドも変なマニアが多く、初期の女性の靴マニアでもかなり笑ったが、中盤の箸袋マニアの回やヒーローマニアの回は大爆笑だった。
そんなちゃらんぽらんな話が、最終回で一転する。
いつものように行方不明の犬を探して欲しいという依頼が事務所にあり、みんなで犬探しに出るのだが、暁は度々睡魔に襲われて眠ってしまう。
そして夢の中では、人類はダークザイドに支配され、SAIDOCはレジスタンスとして戦っていた。
そんなシリアスな夢とちゃらんぽらんな現実が交互に描かれるのだが……
夢の中の暁は真面目な青年で、彼は自分が不真面目な探偵をやっている夢を見ると速水にこぼしていた。
そして次々と仲間がダークザイドの手にかかり死んでいくという、絶望的な状況の中、傷だらけで、それでも諦めない暁が最後の燦然(変身)を行うところで終わった。
この最終回はいろんな意味でかなり衝撃的だった。
それ以前に、最終回前の第38話は一部地域で欠番扱いになっているらしい。
まぁその話はまた別の機会に。

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