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ミステリーであって推理小説でない

 「奇談求む」の新聞広告につられてstrawberry Hillというバーを訪れる人々。
待ちかまえているのは自称「奇談蒐集家」のエビスと従者らしきヒサカ。
客の披露する奇談に大喜びのエビスだが、ヒサカはそんなものは奇談でもなんでもないと、あっさり謎を解いてしまう。
というパターンの短編集。
各話の謎はそれほど難しいものではなく、ヒサカでなくてもちょっとミステリー好きならあっさり解いてしまえるレベルだが、この小説の真の話は最後の話にもっていかれる。
それまでの話が繋がっていき、そこに今度こそ解明不能な奇談が浮かび上がるという仕組み。
なので最後まで読まないと、この小説の本当の姿はわからないだろう。

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