ミステリーであって推理小説でない
「奇談求む」の新聞広告につられてstrawberry Hillというバーを訪れる人々。
待ちかまえているのは自称「奇談蒐集家」のエビスと従者らしきヒサカ。
客の披露する奇談に大喜びのエビスだが、ヒサカはそんなものは奇談でもなんでもないと、あっさり謎を解いてしまう。
というパターンの短編集。
各話の謎はそれほど難しいものではなく、ヒサカでなくてもちょっとミステリー好きならあっさり解いてしまえるレベルだが、この小説の真の話は最後の話にもっていかれる。
それまでの話が繋がっていき、そこに今度こそ解明不能な奇談が浮かび上がるという仕組み。
なので最後まで読まないと、この小説の本当の姿はわからないだろう。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 何故か売ってない(2022.03.10)
- 買い物(2022.02.05)
- 下がったり上がったり(2022.01.30)
- 『蜘蛛ですが、なにか?』完結(2022.01.28)
- 今日は何の日(2021.12.09)
コメント