時間ものではないけれど
先日、SATと話している時に飯田線の話になって思い出したのだが、吉岡平の小説に『恐竜鉄道』というのがあった。
あとがきによると、『ジュラシックパーク』を観た作者が、もしハモンド氏が日本人だったらという着想から書いたというようなことが書かれていたと思う。
天竜峡の近くで、白亜紀と思われる時代につながるタイムトンネルらしきものが見つかり、これを観光資源として開発しようとする企業の依頼を受けた学者たちが調査のために集められるという話。
ここで重要なのは、タイムトンネルらしきものというところ。
これがまっとうなタイムトンネルなら、タイムパラドックスを気にして身動きがとれなくなるところだが、あくまで白亜紀っぽい別世界に繋がっているトンネルなので、その辺は気にしなくていいということ。
また、登場人物たちも魅力的で、何らかのオタク趣味を持っている。
主人公の物集はカメラオタクで鉄道オタクだし。
また冒頭で飯田線の当時の状況(ビデオ『究極超人あ~る』の後)にも軽く触れられていた。
残念ながら、ソノラマ文庫だったので絶版だが。
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