インターネットよさらば

　博多で特急に乗り換え、ここからはローカル線の旅。
途中からwi-fiの電波も入らないようになって、ここからはインターネットに繋げない場所になる。
もちろん、携帯のiモードは繋がるだろうが、それは別途、金がかかるので緊急用。
携帯のiモードはメール以外は使わない前提での割引プランにしているからな。
　さて、ここで問題発生。
俺達の乗った特急は本来、最終目的の駅では止まらないので、途中で乗り換えるように切符を取ってあったのだが、今の時期は臨時で止まることが判明。
指定席は途中の駅までだが、その後自由席に移るのは可能。
とは言え、ほんの少しの間のために席を移動するのも面倒なので、他の人がこの席を指定席で取っていたら移動するということに。
おかげで、予定よりも早く着いたのだが、これでは迎えが来てねーだろう。
と思ったら叔父さんが来ていた。
いや、叔母さんの家に泊まる予定だったのだが……
とりあえず、叔父さんの家に連れて行かれる。
以前はもろに山の中で、回りには民家もないような所だったのだが、今ではちらほら家もあり、そんなにさほど山奥という感じはしない。
庭に出ると有明海が一望出来るロケーションで、ようやく山の上にいることが実感出来る。
お茶と蜜柑をたらふくいただき、従姉妹夫婦も帰ってきたので、しばらく歓談。
その後、叔母の家まで送ってもらう。
叔母の家は駅から歩いて15分ほどの場所らしい。
迎えてくれたのは、叔母夫婦と何故かその孫娘（俺から見れば従姉妹の娘）が一人。
後で聞いた所によると、いつも週末になると一人になるので遊びに来ているらしい。
早くから夕飯を勧められるが、さすがに時間が早すぎるのと、海の幸づくしは俺には辛すぎる。
それでもなんやかんやしているうちに時間が過ぎていく。
途中、駅前にセブンイレブンとファミマがあったのを思い出し出掛ける。
叔母夫婦から簡単に道順を聞いて出るが、案の定、いくら歩いても最初の目印の踏切に行き当たらない。
15分歩いてもダメなので、さすがにおかしいと思い、モバイルwi-fiを点けてみるがやはりアンテナ立たず。
タブレットは使えないので緊急事態宣言。
携帯で現在位置を確認する。
やはり駅とは反対の方向に歩いているようだ。
地図を見ながら来た道を引き返す。
途中、道がささくれだっていたりしたが、無事に叔母の家まで戻ってくる。
さすがにもう良い時間なので、今日の所は諦めて晩ご飯を頂く。
さて、従姉妹の娘だが、小学4年生とのこと。
案の定3DSを持っているので、予備の『mirai2』を見せる。
興味津々なので、貸してやる。
適当な所で『ぷよぷよ39』の対戦を申込むが、さすがに初心者相手ではハンデをつけないと。
最初、こちらは激辛でやってみたが、さすがにこれだと俺が保たないので、辛口に変更。
代わりに向こうは激甘に。
これでちょうど良いくらいか。
でも初心者は連鎖なれしていないので、こちらの連鎖が完成すると一発で決まってしまう。
その後、再びリズムゲームに戻る。
俺がやっているのをしばらく横で見ていたのだが、「千本桜」をやり始めると隣で歌い出した。
「きさま このゲームやり込んでいるなッ!」
「答える必要はない」
と言うやり取りはなかったが、単に「千本桜」だけは知っているようだ。
まぁ、後でわかったことだが、もう一人従姉妹の娘にボカロに詳しい子がいてその影響らしかった。
そんなこんなで一日目は暮れていく。
途中で例のブツの写真を撮っておきたかったのだが、一人になれる機会がなかなか無く、隙を見て内容物が揃っているかだけチェックした。