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母親失踪事件

 アガサの話をしたせいではないだろうが、帰ったら母親がいなくなっていた。
まず、電灯が全て消えているのに、ラジオは点いたまま。
夕刊は上がり框に、ダイニングのテーブルの上には、母親の夕飯と思われるものが準備されている。
最初は具合が悪くてベッドで横になっているのかと思ったが、ベッドはもぬけの殻。
トイレかと思ったが、誰もいない。
まさか家の中で倒れていないだろうかとベランダまで見て回るがいない。
書き置きもない。
こういう時に携帯を持っていないと不便だ。
夕刊が取り込まれているのだから、玄関まで出てきているのは確か。
そのまま外へ出たとして、書き置きがないのなら近所か、書き置きする間もなく急いでいたのか。
急いでいたのなら夕刊を取り込んだりしないし、ご丁寧に電灯を全て消してはいかないだろう。
うーん。
具合が悪くなって救急車を呼んで玄関の鍵を開けて待っている内に意識を失い、救急隊員が来て連れて行った?
それなら鍵は誰が掛けたんだ。
とりあえず行きつけの病院に電話してみる。
ビンゴ。
やはり病院にいた。
後で話を聞いたら、夕方に病院から電話があり、検査結果を聞きに来るよう言われて出ていったらしい。
結果を聞くだけなので、すぐに終わると思い、書き置きはしていかなかったのだが、思ったより時間がかかったようだ。
まったく人騒がせな。

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