『ブレット・トレイン』を観る。
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ『マリアビートル』をハリウッドで映画化したもの。
コロナ禍での撮影のため、日本ロケはなしだったそうで、相変わらずハリウッドの描く日本だった。
ドタバタのアクションコメディなので、それすら味で済ませられるが。
とにかく、日本リスペクトが微妙に間違っていて笑える。
東京発の東海道新幹線に殺し屋が多数乗り込んでドタバタ騒ぎを起こすという、何処か聞いたような話だが、あちらは殺し屋集団、テロリスト集団、不良少年集団、怪人だったし時代も違うが。
では、このいかれた登場人物たちを紹介しよう。
1.レディ・バグ
ブラピ演じるこの男は、自分を不運だと思っているが、傍から見たら超ラッキーボーイなわけだが。
マリア・ビートルの仲介で、ある殺し屋(体調不良)の代理で新幹線で、ある荷物を強奪して脱出するという仕事を請け負う。
今回はリハビリがてら殺しはなしと軽く考え、用意してもらった銃も持たずに乗り込む。
2.みかん&レモン
痩せた白人と太っちょの黒人コンビ。
裏社会では「双子」と呼ばれている超一流の殺し屋。
ヤクザのボス「白い死神(ホワイト・デス)」の依頼で、白い死神の息子を誘拐犯から救い出し、預かっていた身代金と一緒に京都へ届ける途中。
3.木村(息子)
幼い息子がビルから突き落とされ、意識不明の重体に陥ったため、父親が止めるのも聞かず、犯人の情報を得て新幹線に乗り込む。
4.ウルフ
メキシコの組織の殺し屋。
結婚式の席で妻とボスを毒殺され、犯人を追って新幹線に乗り込む。
5.ホーネット
毒使いの殺し屋。
依頼を受けて白い死神の息子を殺す。
さて、ここで少し解説。
レデイ・バグの請け負った荷物と言うのが、レモン&みかんが運んでいる身代金が入ったアタッシュケース。
ウルフが狙う殺し屋はホーネットだが、レディ・バグもウエイターに化けて現場に紛れ込んでいて、彼がぶつかって服を汚したせいでウルフは毒入りケーキを食わずに済んで生き残った。
ただ、ウルフにとってはレディ・バグも殺し屋一味と認識している。
レモン&みかんはレディ・バグに身代金を奪われたことに気づいて席を外し、帰ってきたら息子は殺されていたと言う状況で、息子殺しの犯人が誰か知らない。
しかし、任務失敗は死に繋がるため、身代金奪還と息子殺しの犯人を生死を問わず確保する必要がある。
さらに謎の女子高生なども加わり、新幹線ははちゃめちゃな状況に陥る。
そして真相が明らかになり、伏線が回収されて行き収束していく様は見事としか言いようがない。
エンディング中に最後のネタバレがあるので、エンディングが流れ始めてもしばらくは観ることをお薦めする。
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